あなたは日々の業務に追われ、もっと効率的な方法はないかと頭を悩ませていませんか?個人で飲食店やECサイトを運営していると、予約管理や在庫管理など、様々な業務をこなさなければなりません。プロのアプリ開発者に依頼すれば数十万、数百万円のコストがかかりますし、自分でプログラミングを学ぶのも時間的に難しいでしょう。そんなあなたに朗報です。実は、プログラミングの知識がなくても、誰でも簡単に業務アプリを作れる「ローコードツール」というものが存在します。特に「Appgyver」は完全無料で使えるため、個人事業主や中小企業の強い味方になってくれるでしょう。この記事では、Appgyverの基本から具体的な活用例、始め方まで詳しく解説します。
Appgyverとは?無料で業務アプリを作れるローコードツール
Appgyverは、プログラミングの知識がなくても、誰でも簡単に業務用アプリを作成できる革新的なツールです。では、具体的にどのようなものなのか見ていきましょう。
Appgyverの基本概要
Appgyver(アップジャイバー)は、大手企業SAPが提供する無料のローコード開発プラットフォームです。通常、アプリ開発には専門的なプログラミング知識が必要ですが、Appgyverではブロックを組み合わせるような感覚で、プログラミングコードを書かずにWebアプリやモバイルアプリを作成することができます。
特に注目すべき点は、完全無料で利用できる点です。多くのローコードツールは基本機能のみ無料で、実用的な機能は有料プランでしか使えないことが多いのですが、Appgyverは個人事業主や小規模ビジネスでも十分な機能を無料で利用できます。
ただ、Appgyverの操作画面は英語となっており、システム全体を日本語に切り替える機能は提供されていません。しかし、一度操作に慣れてしまえば、英語のインターフェースでもアイコンや配置で直感的に操作できるようになりますし、自分で作成するアプリ内のテキストやラベルについては、もちろん日本語で自由に設定することができます。
操作に慣れれば、アプリ開発の専門知識がなくても、直感的な操作で業務効率化に役立つアプリを作成できるため、IT予算が限られている小さな飲食店やECサイト運営者にとって大きな武器となるでしょう。
Appgyverの特徴とメリット
Appgyverが他のローコードツールと比較して際立つ特徴をご紹介します。
完全無料で使える 個人事業主や小規模企業でも無料で利用できます。アプリの公開数や機能に制限がないため、複数の業務アプリを作成しても追加コストはかかりません。例えば、飲食店なら予約管理と在庫管理、顧客管理など複数のアプリを作っても一切費用はかかりません。
データベースやAPIと連携可能 GoogleスプレッドシートやExcel、さらには外部のデータベースやAPIと連携できるため、既存の業務データを活用したアプリが作成できます。キッチンカーの売上データをスプレッドシートで管理している場合も、そのままAppgyverと連携させることが可能です。
ビジュアルエディターで簡単作成 画面上でドラッグ&ドロップの操作だけでアプリの見た目や機能を作成できます。例えば、ケーキ屋さんでの注文フォームを作りたい場合、テキスト入力欄やボタンなどの部品を画面に配置するだけで簡単に作成できます。
Web・モバイルアプリ両方に対応 一度作成したアプリはWebブラウザでもスマートフォンでも利用できます。スマホアプリとして配布することも可能なので、お客様がご自身のスマホから予約できるシステムも構築できます。
Appgyverはこんな業種におすすめ!活用例を紹介
Appgyverは様々な業種で活用できますが、特におすすめの業種と具体的な活用例を紹介します。自分のビジネスに合わせたアイデアを見つけてください。
飲食店向け活用例
個人経営の飲食店やケーキ屋さん、キッチンカーなどの小規模飲食業では、限られた人員でも効率的に運営するためのツールが求められています。
予約管理アプリの作成 Appgyverを使えば、お客様がスマホから直接予約できるシステムを構築できます。予約日時、人数、特別なリクエストなどを入力するフォームを作成し、予約データはGoogleスプレッドシートに自動記録されるよう設定できます。
具体的な機能として:
- カレンダー表示で空き状況がわかる予約フォーム
- 予約確認メールの自動送信
- 店舗側での予約一覧の確認画面
- キャンセル・変更機能
顧客の注文履歴を管理 常連客の好みや過去の注文履歴を記録して、よりパーソナライズされたサービスを提供できます。特にケーキ屋さんでは、お誕生日や記念日の注文履歴を管理することで、次回の提案に活かせます。
実装できる機能:
- 顧客ごとの注文履歴データベース
- 好みの商品やアレルギー情報の記録
- 記念日リマインダー機能
- リピート率の分析機能
顧客対応者向け活用例
顧客情報の一元管理ツールがあると便利ではないでしょうか
問い合わせ管理アプリの構築 電話、メール、SNSなど様々なチャネルからの問い合わせを一元管理するアプリを作成できます。担当者の割り当てや対応状況の追跡も可能です。
主な機能:
- 問い合わせ内容の記録フォーム
- 対応状況のステータス管理(未対応、対応中、完了など)
- 担当者割り当て機能
- 対応期限アラート機能
顧客情報を一元管理 顧客ごとに過去の取引履歴や対応記録を一元管理することで、誰が対応しても同じレベルのサービスを提供できます。
実装できる機能:
- 顧客プロファイルデータベース
- 過去の対応履歴の閲覧
- 顧客ランク(VIP顧客など)の設定
- 次回アクションのリマインダー設定
ECサイト運営者向け活用例
個人でECサイトを運営する事業主には、在庫管理や顧客フィードバック分析が欠かせません。
在庫管理アプリを作成 商品の在庫状況をリアルタイムで把握し、発注のタイミングを自動で通知するアプリが作成できます。バーコードスキャンによる入出荷管理も実装可能です。
実装できる機能:
- 在庫数のリアルタイム表示
- 発注点到達アラート
- 入出荷記録の簡易入力フォーム
- 在庫推移のグラフ表示
顧客レビューの収集・分析ツール 商品に対する顧客の評価やフィードバックを収集し、傾向を分析するツールを作成できます。これにより商品改善や新商品開発のヒントが得られます。
実装できる機能:
- 星評価とコメント収集フォーム
- 評価の平均値自動計算
- キーワード抽出による傾向分析
- 改善点の可視化
Appgyverを使ってみよう!導入手順と始め方
Appgyverの魅力が伝わったところで、実際に使い始める方法を説明します。初めてのアプリ開発でも安心して取り組めるよう、ステップバイステップで解説します。
Appgyverの始め方(アカウント作成)
以下の手順でAppgyverのアカウントを作成します。
1.Appgyverの公式サイト(https://www.appgyver.com/community)にアクセスします。

2.画面を下にスクロールしの「Sign up for free」ボタンをクリックします。

3.サインイン画面したの「登録」リンクをクリックして、「アカウントを作成」画面で、名、姓、メールアドレスを入力して、「続行」をクリックします。


4.確認メールが届くので、メール内のリンクをクリックしてアカウントを有効化します。
Appgyverのダッシュボードが表示され、アプリ開発を始める準備が整います。
Appgyverでアプリを作る流れ
Appgyverでのアプリ開発は、以下の4つのステップで進めることができます。
1. プロジェクトを作成 アプリ開発を始める際は、まず「Create new app」をクリックし、アプリ名を入力します。次に、アプリの作成に入るのですが初心者の方はチュートリアルから始めることをおすすめします。チュートリアルは画面下の青いバーから始められます。
青いバーをクックするとチュートリアルの選択が画面が表示されます。

2. 画面をデザイン(ドラッグ&ドロップ) アプリの画面デザインは、左側のコンポーネントパネルから必要な要素(ボタン、入力フォーム、リスト表示など)をドラッグ&ドロップで配置するだけです。
実際の手順:
- 左側のパネルから「Input field」をドラッグして予約者名の入力欄を作成
- 「Date picker」をドラッグして予約日の選択機能を追加
- 「Dropdown」をドラッグして予約時間や人数選択の機能を追加
- 「Button」をドラッグして予約確定ボタンを配置
各コンポーネントをクリックすると右側に設定パネルが表示され、色やサイズ、テキストなどの見た目を自由にカスタマイズできます。
3. データを連携(スプレッドシート・API・DB) アプリで収集したデータを保存・活用するために、データソースとの連携を設定します。
Googleスプレッドシートとの連携例:
- 「Data」タブをクリックし、「Add data resource」を選択
- 「Google Sheets」を選択し、接続設定を行う
- 使用するスプレッドシートとシート名を指定
- データの読み書きに必要な権限を付与
これにより、アプリから予約データをスプレッドシートに書き込んだり、スプレッドシートのデータをアプリ上に表示したりすることが可能になります。
4. アプリを公開 アプリが完成したら、実際に使えるように公開します。Appgyverでは複数の公開方法があります。
公開オプション:
- WebアプリとしてURLを発行(PCやスマホのブラウザからアクセス可能)
- PWA(Progressive Web App)として公開(スマホのホーム画面に追加可能)
- App StoreやGoogle Playに公開(ネイティブアプリとして配布)
例えば、WebアプリとしてURLを発行する場合:
- 右上の「Publish」ボタンをクリック
- 公開設定を確認し「Publish」を選択
- 生成されたURLを顧客や社内で共有
これだけで、作成したアプリを実際に使い始めることができます。
Appgyverとは?まとめ
Appgyverは、プログラミングの知識がなくても、誰でも簡単に業務アプリを作れる無料のローコードツールです。複雑な業務をシンプルにするアプリを、コストをかけずに短期間で開発できる点が最大の魅力と言えるでしょう。
特に個人事業主や中小企業の方々にとって、Appgyverは業務効率化への第一歩となります。予約管理、在庫管理、顧客情報管理など、これまで手作業や紙で行っていた業務をデジタル化することで、時間の節約とミスの削減が可能になります。
まずは小さな機能から始めて、徐々にアプリを成長させていくことをおすすめします。例えば、シンプルな予約フォームから始めて、後から顧客データベースとの連携や分析機能を追加するといった具合です。
「アプリ開発」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、Appgyverならプログラミングの知識がなくても挑戦できます。今すぐアカウントを作成して、あなたのビジネスに役立つアプリ開発を始めてみてはいかがでしょうか?