「現金払いのみ」をやめたい! 決済サービスを検討

DX化

「現金のみの支払い対応」で、せっかくのお客様を逃してしまった経験はありませんか?

便利屋さん、イベント主催者、ワークショップ講師など、お客様の元へ出向いてサービスを提供する個人事業主の方々にとって、決済方法は非常に重要です。

現金だけの対応では、クレジットカードしか持っていないお客様をお断りすることになり、貴重な売上機会を逃してしまうことも。また、現金のやり取りは紛失や盗難のリスクもあります。

クレジットカードやQR決済に対応することで、お客様からの信頼性もアップし、支払いトラブルも減らせます。

今回は、**「客先での決済に強いサービス」**に絞って、個人事業主や小規模事業者におすすめの決済手段をご紹介します!

客先で使える決済サービスとは?

客先での決済サービスとは、お客様の元へ出向いた際にその場で支払いを受け付けることができるサービスのことです。従来の店舗型ビジネスと違い、外出先でも簡単に決済ができる点が大きな特徴です。

スマホで使えるモバイル決済とは

モバイル決済は、スマートフォンやタブレットを活用して、いつでもどこでも決済を行うことができるサービスです。Square、STORES決済などのサービスでは、専用のカードリーダーとアプリを連携させることで、外出先でもクレジットカード決済が可能になります。

カードリーダーは小型で持ち運びしやすく、Bluetooth接続でスマホやタブレットと連携します。お客様がカードを挿入または接触させるだけで、数秒で決済が完了する便利さが魅力です。

現金不要で信頼感アップ

クレジットカードやQR決済に対応することで、以下のようなメリットがあります:

  1. プロフェッショナルな印象を与える:現代的な決済方法に対応していることで、ビジネスとしての信頼感がアップします。
  2. 即時の入金確認:現金と違い、支払いの確認がすぐにできるため、未払いのリスクが軽減されます。
  3. 高額決済にも対応しやすい:お客様が大きな金額でも現金を持ち歩く必要がなくなり、セキュリティ面でも安心です。
  4. 追加サービスへの柔軟な対応:予定外の追加サービスが発生しても、その場で追加料金の決済ができます。

現金だけでなく複数の決済方法に対応することで、お客様の選択肢が広がり、ビジネスチャンスを逃さない体制が整います。

客先でおすすめの決済サービス5選

それでは、実際に客先で使えるおすすめの決済サービスを5つご紹介します。ここでは各サービスの特徴をご紹介します。各決済サービスは、オンライン決済・対面決済・請求書決済など様々な機能を提供しており、それぞれに異なる手数料体系を設けています。また、導入キャンペーンなど開催されている場合もありますので、導自身のビジネスモデルや取引形態・導入タイミングに最適な組み合わせを見つけるためには、各サービスの公式サイトで最新の料金プランを確認し、実際の取引量に基づいたコスト試算を行うことをおすすめします。最小限のコストで最大の効果を得るための選択をしましょう。

※2025年4月現在の情報です。

Square(スクエア)

Square(スクエア)は、導入のしやすさと使いやすさで多くの個人事業主から支持を得ている決済サービスです。

主な特徴:

  • 初期費用無料、月額料金なし
  • シンプルで直感的な操作画面
  • レシート発行、在庫管理機能も搭載
  • オフライン決済に対応(圏外でも一時保存可能)

決済手数料:

  • クレジットカード・デビットカード:2.5%~
  • 電子マネー・QRコード決済:3.25%
  • 翌営業日入金(無料)、即時入金(1%の追加手数料)

カードリーダー:

  • Square Reader(モバイル決済用):4,980円(税込)
  • Square Terminal(レシート印刷機能付き):36,300円(税込)

Square Readerは小型軽量で、スマートフォンのイヤホンジャックまたはLightningコネクタに接続して使用します。アプリをインストールし、カードリーダーを接続するだけですぐに使い始められるシンプルさが魅力です。

また、請求書をメールやSMSで送信し、オンライン決済にも対応できる点も便利です。イベント会場や訪問サービスの現場など、様々な場所で活躍するでしょう。

Airペイ

リクルートが提供するAirペイは、複数の決済方法に対応しており、幅広いお客様のニーズに応えられる決済サービスです。

主な特徴:

  • 様々な決済方法に対応(クレジットカード・電子マネー・QRコード)
  • リクルート提供で安心のサポート体制
  • 会計レジとしての機能も充実
  • 顧客管理機能を搭載

決済手数料:

  • クレジットカード:3.24%
  • 電子マネー:3.24%
  • QRコード決済:1.98%~3.24%(サービスにより異なる)
  • 入金サイクル:最短2営業日後

端末費用:

  • 専用端末:4,950円(税込)〜

Airペイの特徴は、リクルートグループのサービスということで、手厚いサポート体制が整っている点です。また、HotPepperやじゃらんなどのリクルートのサービスと連携できるため、集客から決済までをシームレスに行えます。

導入時のサポートも充実しており、決済サービス初心者でも安心して使い始められます。商品の種類が多い場合でも、カテゴリ管理や検索機能で素早く会計処理ができる点も魅力です。

STORES 決済

STORES 決済は、シンプルな料金体系と柔軟な決済方法で、小規模事業者に人気の決済サービスです。

主な特徴:

  • 月額費用なし、シンプルな料金体系
  • 請求書リンク送信でオンライン決済にも対応
  • STORES予約などの他サービスと連携可能
  • スマホ1台から始められる手軽さ

決済手数料:

  • クレジットカード:3.24%
  • 電子マネー・QRコード決済:3.24%
  • 振込手数料:無料
  • 最短翌営業日入金

※STORE決済単体利用の場合の決済手数料です

端末費用:

  • モバイル決済端末:12,800円(税込)
  • スタンドアロン端末:39,800円(税込)

STORES 決済の大きな特徴は、請求書リンクをメールやSMSで送信できる機能です。これにより、客先でその場で決済できなかった場合でも、後からオンラインで支払いを受け付けることができます。

また、ECサイト作成サービスの「STORES」と連携できるため、実店舗とオンラインの両方で販売している事業者にとって管理がしやすいというメリットもあります。

予約システムとの連携も強みで、ワークショップや教室を開催している個人事業主の方には特におすすめです。

PayPay(個人事業主でもOK)

PayPayは、QRコード決済の中でも特に利用者数が多く、個人事業主でも比較的簡単に導入できる決済サービスです。

主な特徴:

  • QRコードだけで即日対応可能
  • 利用者数が多いため認知度が高い
  • 専用端末不要でスマホのみで運用可能
  • PayPayポイントによる還元でお客様にもメリット

決済手数料:

  • 基本手数料:1.98%
  • 決済金額が1万円を超える場合:1.65%
  • 決済金額が10万円を超える場合:1.32%
  • 入金サイクル:最短翌月末

導入費用:

  • 初期費用・月額費用:無料

PayPayの最大のメリットは、専用の端末を準備する必要がなく、アカウント開設後すぐに利用できる点です。店舗QRコードを印刷して持ち歩くか、スマホでQRコードを表示するだけで、お客様のスマホからの支払いを受け付けられます。

特に20代〜40代のお客様が多い業種では、PayPayユーザーが多いため、導入効果が高いでしょう。また、PayPayの実施する各種キャンペーンの恩恵を受けられる点もメリットです。

個人事業主の場合、本人確認と口座登録の手続きを行えば、比較的簡単に導入できます。ただし、入金サイクルが翌月末と少し長い点は考慮する必要があります。

楽天ペイ

楽天ペイは、楽天経済圏のユーザーが多い地域や業種において特に効果的な決済サービスです。

主な特徴:

  • 楽天ポイントが貯まる・使えるため楽天ユーザーに人気
  • QRコード決済とクレジットカード決済の両方に対応
  • 楽天の他サービスとの連携で相乗効果
  • 導入手続きがオンラインで完結

決済手数料:

  • クレジットカード:3.24%
  • 楽天ペイ(QR):3.24%
  • 入金サイクル:月1回(末締め翌月末払い)

端末費用:

  • 楽天ペイ専用端末:無料〜(プランによる)
  • スマートフォンアプリ:無料

楽天ペイの特徴は、楽天市場や楽天トラベルなど他の楽天サービスを利用しているお客様に対して高い訴求力がある点です。楽天ポイントを貯めているユーザーにとっては、楽天ペイでの支払いが優先される傾向があります。

また、楽天市場に出店している場合は、店舗とECサイトの売上を一元管理できるメリットもあります。ただし、入金サイクルが月1回と長めなので、キャッシュフローを考慮する必要があります。

他の決済サービスと併用する形でのサブ的な導入も一つの選択肢です。特に楽天ユーザーが多い地域や業種では、導入による売上増加が期待できるでしょう。

客先での決済サービス選びで失敗しないために

決済サービスの選択は、ビジネスの効率性や顧客満足度に大きく影響します。失敗しないためのポイントをいくつかご紹介します。

オフライン時の対応も確認しておく

客先での決済では、インターネット環境が不安定な場所でサービスを提供することもあります。そのため、オフライン対応の有無は重要なポイントです。

Squareはオフライン決済に対応しており、一時的にデータを保存して後からオンラインになった時に同期する機能があります。これにより、山間部やネット環境の悪い場所でも安心して決済を行えます。

また、バックアップとして、従来の手書き領収書や振込用紙なども用意しておくと安心です。決済サービスだけに頼らない対策も考えておきましょう。

客先 決済サービスまとめ

客先での決済サービス選びでは、導入のしやすさ、安全性、コストの3点から比較検討することが重要です。

導入のしやすさで比較

初心者におすすめなのは、シンプルな操作性と充実したサポートが魅力のSquareAirペイです。特にSquareは直感的な操作画面で、IT知識がなくても使いこなせます。

一方、手軽に始めたい場合はPayPayが優れています。アカウント登録だけですぐに使え始められるため、決済サービス導入の敷居を下げてくれます。

安全性で比較

セキュリティ面では、大手企業が提供するサービスはいずれも高い安全性を確保しています。特にAirペイはリクルートグループの信頼性と、トラブル時のサポート体制が充実しています。

また、Squareはオフライン決済にも対応しており、インターネット環境が不安定な場所でも安心して利用できます。データは暗号化されて保存されるため、セキュリティ面でも安心です。

コスト面で比較

コスト面では、初期費用と決済手数料のバランスを考慮する必要があります。

PayPayは専用端末が不要で初期費用がかからず、決済手数料も1.98%と比較的低めです。ただし、入金サイクルが長い点は考慮が必要です。

Squareは専用リーダーの購入費用はかかるものの、月額費用がなく、シンプルな料金体系で分かりやすいのが魅力です。

STORES 決済も初期費用以外の固定費がなく、使った分だけ手数料を支払う形式なので、決済頻度が少ない事業者にも適しています。

自分の業務にフィットするかを見極めるのがコツ

決済サービスを選ぶ際の最大のポイントは、自分のビジネススタイルにフィットするかどうかです。

例えば:

  • 移動が多い業種には、小型軽量のSquare Readerが便利
  • お客様との関係構築を重視するなら、顧客管理機能が充実したAirペイ
  • オンラインと実店舗の両方で商売をしているなら、連携がスムーズなSTORES 決済
  • 即日導入したいならPayPay
  • 楽天経済圏のお客様が多いなら楽天ペイ

最初は1つのサービスから始めて、徐々に決済方法を増やしていくアプローチもおすすめです。多くのサービスは併用が可能なので、お客様の好みや状況に応じて柔軟に対応できる体制を整えていくとよいでしょう。

客先での決済サービスの導入は、ビジネスの信頼性向上と売上アップの両方に貢献します。自分のビジネスに最適なサービスを見つけて、より効率的な業務と顧客満足度の向上を目指しましょう。


この記事があなたのビジネスの決済環境改善の参考になれば幸いです。導入を検討されている方は、各サービスの公式サイトで最新の情報を確認することをおすすめします。また、実際に使用している他の事業者の方の口コミや評判も参考にしてみてください。